『何が「いただく」ぢゃ!』人生の9割は食べることを考えてきた 小説家 姫野カオルコのエッセイ
人生の9割は食べることを考えてきた 小説家 姫野カオルコのエッセイ
『何が「いただく」ぢゃ!』プレジデント社
小説家姫野カオルコが、雑誌ダンチュウの連載ということで、手加減無しで書いた飲食にまつわるエッセイ プラス 素材の「組み合わせの発想」が素晴らしいレシピです
カキフライにはタルタルソースは 調和しません。カキ ならではの海っぽさが消されてしまうのです
一度筆者が提唱する レモン+塩で食べてみてください
もし可能ならばウスターソース/中濃ソースではありません
私のおすすめはレモン+醤油 2滴 ですけど、 カキフライはタルタルソース以外で食べましょうという点で一致しました
姫野カオルコは信頼できます
生カキに合うとしている甲州もきっと美味しい組み合わせなんだろう
この場合タルタルソースは付け合わせのキャベツと一緒においしく食べます
タルタルソース自体が駄目なのではなくて、エビフライとイカフライにはピッタリと思います。 チキン南蛮のタルタルソースは発明だ
アジフライは海の風味が魅力ですのでやっぱりウスターソースです。東日本にはウスターソース文化が無いせいかお店では ウスターソースが置いてないんですよね。 くれぐれも中濃ソースとんかつソースではないですので御注意ください
姫野カオルコは信頼できるー和食のコースとビール
最初の一杯はビールですよ
そして日本料理のコースの時は後半で何故かビールを飲みたくなりませんか。
私はなります
最初に中ジョッキを頼んで、 腹が膨らんでからの、 さらに ビールは万全とは言えないのだけれども
なんとなくビールを頼んだり頼まなかったりする
ビールは一杯が適量でいいんだけどな
ここで「こんなもんだ」で思考停止しない作家姫野カオルコは考える
コースの後半で焼き物や天ぷらというビールに合う料理が出てくるからだ
ビールは美味しいし日本酒も美味しい、 料理と酒は合うほうがいい という諦めない発想で、お店 への提案を一つと、 飲食する私たちへの提案を一つ 提示している
要するに「姫野カオルコならではの知性」が、最も興味のある 食べること飲むことに向かった知的で腹が減る楽しいエッセイです
サービス満点の面白エッセイに 独創的な酒に合うレシピと飲食のアイディア
簡単にできる上等な料理の持ち技が 誰でも5品以増えるのは確実 なので、 本の代金1500円の元手は必ず取れると言える 〔1 技 300円換算で〕
買って読んで作りましょう
小説家の名前を堂々と冠した「アジのヒメノ式」は、すだちの緑の皮の香りと白いワタの爽やかな苦味を万全に活かした逸品で、もはやこの組み合わせ以外ではアジの刺身を食べる気になれないぐらい素晴らしいものでした
薄口醤油を用意して、これだけでも試してみてください
あと「かんずり」は試すべき
作中の料理のアイデアをピックアップしてみました